先日読んだ本の中に出てきた独擅場という熟語。
「どくだんじょう」と思っていたのですが、わざわざうってあったふりがなは「どくせんじょう」となっていました。
そこで、調べてみると、NHK放送文化研究所のページに詳しい解説がありました。

漢字の「擅」の読みは「せん」で、「ほしいままにする。ひとりじめにする。また、ひとりで自由に処理する」(『学研 漢字源』)という意味です。この文字を使った熟語の「独擅」は、「自分ひとりの思いのままに振る舞うこと」、「独擅場」は「その人ひとりだけで、おもいのとおりの振る舞いができるような場面・分野。ひとり舞台」(『大辞林』三省堂)で、もともとの読み方は「どくせん」「どくせんじょう」です。しかし、「擅」と「壇」の文字がよく似ていることから、「どくだんじょう」と誤って読まれるようになり、表記も「独壇場」が一般化しました。誤った読み方と書き方が定着・慣用化した例の一つです。
このような誤用が生まれたのは、字形が似ていることに加えて、「壇」の熟語で場所を表す「演壇」「教壇」「仏壇」「土壇(場)」などという言い方との混同もあるかもしれません。 戦前の『日本語アクセント辭典』(日本放送協會編 昭和18年1月発行)には「ドクセンジョー 獨擅場」と記載されていますが、その後「独壇場(どくだんじょう)」という用語の定着・慣用化が進む中で放送でも今では「独壇場」を使っています。

日本語に関する本ではなく、また、そんなに古い出版物でもないのに「独壇場」と書かずに「独擅場」と書き、わざわざ「どくせんじょう」とふりがなをつけるあたり、筆者にはなにかこだわりがあるのでしょう。
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土蔵 康司

代表取締役トクラ商事株式会社
大阪、京橋の婦人服店を経営しています。2階で防護服のネット通販サイト防護服.COMも運営しています。  婦人服と防護服という意外な組み合わせで、新聞、テレビなどから取材が

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