弁護士がこっそり教える絶対に負けない議論の奥義という弁護士谷原誠氏のメルマガを購読している。
毎回、具体的な題材をもとにして、どのように対応するかをわかりやすく解説している。
 メルマガの最後に著書「「わたしと仕事、どっちが大事?」はなぜ間違いか」が宣伝してあったので読んでみた。
 メルマガの集大成という感じの本だ。
相手のペースに巻き込まれそうになる「論理の落とし穴」のある事例を体系的に紹介し、それに対処する方法を紹介している。
論理的思考力を身につければ「論理の落とし穴」にはまることなく次のような効用があるという。
●議論に負けなくなる。
●人に丸め込まれなくなる
●発想が柔軟になる
●自分に自信がつく
●「あの人は頭のいい人だ」
 これを読めば、議論になった時は、どんな時でも、相手の言葉に切り替えして自分のペースに巻き込まれずにもっていくことができそうな気持ちになった。
よくありそうな事例を本書から、
教師が偶然タバコを吸っている生徒を目撃した。そこで、教師は処罰しようとする。
生徒が「他にもタバコをすっている生徒はたくさんいるのに何でオレだけが処罰されるんだ。差別だ。不公平だ。」
といった場合
先生「他に誰が吸っているかわからない。キミがみつかったから悪いんだ。」
生徒「じゃ見つからなかったらいいのかよ!」
と相手のペースに巻き込まれると形勢が不利になる。
こういう場合は、相手の違反事実を先に確定してしまう。
「他の人もやっている」という言葉は、自分が処罰を受けるような行為をしたことを認めた証拠。
つまり自白。
この自白を利用するには、いったん他人のことはおいといて当人がやったことだけ追求すればよいということだ。
先生「今は、キミの話をしているんだ。キミは自分がさっきタバコを吸っていたのを認めるね。」
生徒「だからオレだけじゃねえだろ。みんな吸ってるんだよ。どうしてオレだけせめられるんだよ。不公平だ。」
先生「他の人たちも吸っているかもしれないが、とにかくキミがタバコを吸っていたことは認めるね。
ところで、キミは17歳だ。タバコを吸うことが校則違反で、法律に違反することを認めるか。」
生徒「そんなことは知ってるよ。みんな知った上で吸ってんだよ。なのにオレだけ責められるのは不公平だろ!」
先生「校則に違反したら、処罰されるのは当然だ。
キミは謹慎処分だ。もちろん皆公平に扱う。
他に吸っている生徒がいたら教えてくれ。吸っていることが確定したら、その生徒を処罰する。
キミは自分が吸ったことを認めたわけだから、その公平は処罰の一環として謹慎処分になるのだ。
どうだ?公平だろう」
生徒「...」

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土蔵 康司

代表取締役トクラ商事株式会社
大阪、京橋の婦人服店を経営しています。2階で防護服のネット通販サイト防護服.COMも運営しています。  婦人服と防護服という意外な組み合わせで、新聞、テレビなどから取材が

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