グローバル資本主義で世界規模に競争が進み、100円の日用品など低価格が商品が蔓延し物質的な豊かさがひろがりましたが、高品質なものをつくる伝統産業や中小企業は、大企業の大量生産の前に衰弱していくことになりました。
そんな中、著者は、
老舗や伝統産業は、地元の中小企業で、地域の文化や伝統の維持にも欠かせない存在。
高品質はものは心の豊かさをもたらし、愛着をもって使用すれば商品の寿命がのび大量のごみ廃棄解消にもつながるのでがんばってほしいという気持ちをこめて書かれています。
 伝統産業が復活の糸口は、まず、自社商品の強みがどこにあるかをしっかり認識すること。
 そして、その強みに新たに組みあわせる要素として、新しい用途、新しい市場、新しい技術、新しいプロモーション、新しい方法と5つの方向性があるとしています。
 それぞれの方向性について2企業ずつ、酒造、手ぬぐい、呉服、傘、旅館等伝統的な商品をあつかっている企業など10社を丹念に取材しています。そして各ケースには「事例に学ぶ復活の鍵」として要点がまとめられており、自社にあてはめて実践するための考え方のヒントになります。
 本書に紹介されている企業の中には、私もよく知っている、傘のネット通販でおなじみの心斎橋みや竹さんが伝統に新しい技術を加えて成功した事例として紹介されていました。
 ネット通販がごく少数の人の間でおこなわれた時代に、実店舗をしめて新しい販売方法を始めるに当たっては周囲の反対もすごかったようです。また、当初は売上も上がらず、除々に売上が上がりだすと今度はライセンス商品が扱えなくなりました。しかし逆境にもめげず、これがきっかけで職人傘という新しい商品を扱うことになり、売ることだけにとらわれない情報発信、修理などのアフターサービスで専門店としての地位を築かれました。 
成功事例を読むのは楽しいこと。元気をいただきました。 
 

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土蔵 康司

代表取締役トクラ商事株式会社
大阪、京橋の婦人服店を経営しています。2階で防護服のネット通販サイト防護服.COMも運営しています。  婦人服と防護服という意外な組み合わせで、新聞、テレビなどから取材が

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